アヴァンスにいる時間は学校や家や友達と過ごす時間より断然少ないです。
この少ない時間のグラウンドでは非日常を体験し経験する課外活動です。
子どもたちにとって小さな社会。しかし子どもたちは大人ではありません。
間違ったり失敗したりすることが成長する練習の主体です。
サッカーするのにボールを忘れます。誰かの持ち物を間違って持って帰ります。グラウンドでボールがなくなります。
さっきそこにあった水筒がなぜか行方不明になります。スローイン一つで勝ち負けが決まるかってくらい揉めます。
でもそれらには一つ一つに意味があり「気づく」チャンスです。
子どもたちは考えなければいけない環境であれば考えます。無ければ作り出そうとします。
考えなくていい環境を作ってしまうと、動くのをやめ、選ぶのを諦め、考えることを放棄するんではないか・・・
という考えのもと選手たちと接しています。

考えて行動することを促せるように声掛けをしているので時間がかかるかもしれません。
私たちが伝えたいことは「気づく」「意識する」こと。
けがや命に繋がる考え以外は「正解！」「ナイスアイデア！」「いいね！」として尊重できるようにしています。
しかしただ任せるのではなく「本当にそれでいいか？」「他の考えはないか？」「それもいいがこの方法もある」
というようにプレーの中で”自分勝手”と”自分らしさ”の違いも知ってもらいたいと考えています。